受験コラム

【決定版】過去問はいつから?どうやって使えばいい?

こんにちは、塾長の山本です。

今回は「過去問の使い方」を徹底的に解説していきます。

塾の仕事をしていると「志望校に合格するために何をすればいいですか?」とよく聞かれます。

やるべきことは色々ありますが、合格に一番直結する勉強が「過去問演習」だと当塾は考えています。

今回は当塾の知見を結集して記事を書きました。ぜひ最後までご覧くださいね。

過去問を解く目的

過去問を効果的に使うために、まずは過去問演習の目的を明確にしておきましょう。

過去問演習の目的は大きく二つあります。

①過去問で勉強すべきことを決める

この記事をご覧の方の99%が勉強に関しては「普通の人」だと思います。もちろん、これを書いている僕はド凡人です。

そんな普通の人が一番やってはいけない戦略が「教科書・参考書を全部覚えようとすること」です。それができるなら勉強に困っていないはずです。

「難関校に合格するには全部覚えなきゃいけないんでしょ?」と思うかもしれませんが、それは誤解です。僕は慶應、東大と合格しましたが、全部覚えるなんて到底不可能です。

大事なのは「(志望校で)頻出の知識から覚えていくこと」です。そして頻出事項を知る唯一の方法が「過去問を解くこと」です。

つまり、受験勉強の第一歩は過去問を解いて「何を勉強すべきか」を決めることです。

過去問を見ずに決めた計画はただのハリボテです。

②本番をシミュレーションする

当たり前の話ですが、初めてその大学の問題を解いた人よりも、過去問演習を何度か積んだ人の方が高得点の確率が高くなります。

どの大問にどれぐらい時間を使うべきか

この大問は例年難しいから後回しにしよう

・この難易度の問題は捨て問だ

こうしたシミュレーションをたくさん積むことで、本番での得点力がアップします。

仮に学力で負けてしまっていても、シミュレーションを積むことで逆転合格が可能になります。

過去問をいつから取り組むべきか

目的を確認したところで、過去問に取り組むべきタイミングを解説していきます。

理想のタイミング

当塾は多くの生徒を見てきた経験から、理想的な過去問の開始時期は9月と結論付けています。

そしてどんなに遅くても11月には過去問を始めることが最低ラインの目標です。

なぜ9月なのか

「9月に過去問って早すぎない?」と思った人がいるかもしれません。

そういった方に、なぜ9月なのか3つの理由をお話します。

①直近10年分を2~3周する

第一志望の大学に関しては、直近10年分を2~3周やるべきだと考えています。

先ほど話した「シミュレーション」という意味ではこれくらいやる必要がありますし、問題傾向を理解するために10年分は必要です。

私立大志望でも「3科目×10年分×3周で90回分」解くことになるので、9月頃から始める必要があります。

なお、第2志望以下については2~3年分を2周ほどできれば良いです。

②復習+勉強に時間がかかる

過去問は「解いて終わり」ではなく、過去問を通じて明らかになった弱点を復習する必要があります。

そうした「過去問を解く+復習」の時間を十分に確保するためには、早めに始めることが重要です。

実際、11月頃から過去問演習を始めた人は復習が手抜きになりがちです。

③12月以降は時間が無い

12月以降は共通テストや併願校対策もする必要があるので、かなり忙しくなります。

そのため、余裕のあるタイミングから過去問を始めることが大切です。

過去問開始が9月から遅れれば遅れるほど、12月以降かなり苦しいスケジュールになっていきます。

過去問を開始できる基準

9月開始が理想とはいえ、いたずらに始めればいい訳ではありません。

そこで「志望校の過去問に入れる基準」を定義しておきます。

第一志望のワンランク下の大学の過去問を解いて、合格点に達することができれば過去問に入ってよい

※勉強はポケモンのように自分のレベルをはっきり知ることができないので、あくまで目安です

例えば以下のようになります。

・早慶を受ける人
→MARCHの問題を解いて合格点を取れればOK

・MARCHを受ける人
→日東駒専の問題を解いて合格点を取れればOK

当塾の指導経験を踏まえると、わりと筋の良い判断基準だと思っています。

ぜひ参考にしてくださいね。

過去問演習時のポイント

ここからは、実際に過去問を解く上でのポイントを解説していきます。

少し長い説明になりますが、すべて合格するために必要なことです。

過去問は実力チェックではない

「過去問の間違った利用」の最たる例は、実力チェックとして過去問を使うことです。

不合格になる受験生は「過去問を解いて、点数に一喜一憂して、終わり」という使い方をする人が非常に多いです。言うまでもなく、解いただけでは合格に近づきません。

過去問演習で一番重要なのは、結果を分析して本番までの勉強方針を見直すことです。

過去問は解けなくてよい

過去問は解けなくて良いです。解けなくても当然です。

過去問の点数が悪いと「もうやりたくない…」やる気をなくす人がいます。

たしかに過去問で点数が悪いと「君は合格できないよ」と言われているようで辛い気持ちになります。

しかし、合格するのなら「自分の弱点を直視して、それを潰していこう!」と思える強さが求められます。

繰り返しですが、過去問は解けなくて良いです。点数が悪い時に腐らずに続けられるかどうかが勝負の分かれ目です。

時間いっぱい考え尽くす

過去問を解く際は、本番同様の意識で1点にこだわることが大切です。

「本番じゃないから」と途中で解くのをやめたり、見直しをしなかったりしては何も得られません。

実力を出し切ろうとすることで、より具体的な自分の強みや弱みが明らかになります。

僕の指導経験上、過去問では「難しかったらすぐ諦めちゃう」という人が9割です。あなたには合格できる1割になってほしいです。

過去問を解いて分析する

過去問演習で点数に執着してしまうのは仕方ないですが、そこで終わりにしてはいけません。

まず、過去問を解いて感じた「主観的な感想」をしっかり整理しましょう。

・こりゃ全然ダメだ

・第1問はいけそうだけど、第2問は厳しい

・数学は手応え悪くない、英語はさっぱり解けない

「事実・客観が全て」という人が稀にいますが、主観も重要なデータです。

続けて以下の客観的な情報を分析し、優先して対策すべき事項を明確にすることが極めて重要です。

・頻出事項を確実に得点できたか

・「できると思ってた分野」なのに解けなかった問題はあるか

・時間の使い方で改善すべき点はあるか

繰り返しですが、この3点を明らかにすることは本当に重要です。これを意識するだけでかなり合格に近づきます。

これら「主観と客観のデータ」を分析する中で見えてきた「やるべきこと」を翌日からの勉強にいかしていきましょう。

採点はどうすればいい?

「過去問を解いたら採点したい」という人が多いと思いますが、こだわりすぎないようにしましょう。

ほとんどの大学で設問ごとの配点が不明なので、厳密な採点はできません。さらに科目間の得点調整もよくわからない以上はこだわっても仕方ありません。

そのため大まかに「正答率(正解数÷問題数)」で判断するのが現実的です。

また、点数に一喜一憂しすぎないようにしましょう。

先述したように「自分は何ができて、何ができないのか」や「できなかった問題のうち、どこを克服すべきか」を分析をするのが目的です。ここに執着しましょう。

論述・英作文はどうすればいい?

国公立大学や難関私大を受ける人で「過去問の論述問題、英作文はどうチェックすればいいの?」と思っている人がいると思います。

そこで、僕が独学で東大に合格した時の経験も含めこの点を解説をしていきます。

身も蓋もない話

結論としては「論述・英作文のチェックは信頼できる人に依頼するべき」です。

理由はただ一つ、自分の文章や考え方の癖を自力で見つけ、それを正すのはかなり難しいからです。

特に論述問題の場合は「他人が見てわかりやすいか」という足切りラインがあるため、自分でチェックしても不安が残ります。

当塾でも論述問題や英作文の添削は基本サービスとして行っていますが、他にもZ会などの利用を検討してみましょう。

自分で添削する場合

「それでも自分で添削したい」という人に、アドバイスをしていきます。

自分で添削するときに重要なのは、自分の答えと模範解答例の違いに注目することです。

・どこが同じ記述なのか

・どこが違う記述、違う内容なのか

・違いがある場合、なぜ違いが生まれたのか

丸付け自体が目的ではなく、解答例を見ることで正しい答えの導き方や新たな知識を習得するのが目的です。

また東大や京大など、過去問が複数の出版社から出ている大学については、複数の模範解答を準備し、比較してみるのも非常に有効です。

直前期の過去問演習

ここまで解説してきたことに加え、直前期の過去問演習で意識してほしいことがあります。

それは「試験本番をシミュレーションしながら演習すること」です。

・試験前日は何時に寝て、当日は何時に起きれば力を発揮できるか

・お昼休憩中では何を食べれば午後眠くならないか

・テスト間の休憩時間では勉強をすべきか、休むべきか

この点を意識しながら、試験本番の時間割で過去問演習を積んでいきましょう。これによって「本番力」を高めることができます。

「本番に弱い」という人には特におすすめです。

おわりに

今回は合格に一番直結する「過去問の使い方」を解説してきました。

過去問は「解いて、点数に一喜一憂して、終わり」という人が非常に多いので、ライバルに差をつけやすいところです。

今回の記事を参考に、過去問演習を志望校の合格に活かしてくださいね!

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